その7はこちら!
のりにぃ音楽理論 その7 ダイアトニックコードのそれぞれの役割
前回、ダイアトニックコードには
それぞれ「役割」があるということをお伝えしました。
その役割とは3つ。
- トニック(安定)Ⅰ・Ⅲ・Ⅵ・
- ドミナント(不安定)Ⅴ・Ⅶ
- サブドミナント(どっちつかず)Ⅱ・Ⅳ
でした。
これはどんなキーでも当てはまります。
前回はメジャースケールだったので
今回はマイナースケールの場合を考えてみましょう。
マイナースケールのダイアトニックコード
まずはトニックから
マイナースケールのダイアトニックコードも
同じように考えます。
今回も一番考えやすいAマイナースケールで考えます。
ラドミ | シレファ | ドミソ | レファラ | ミソシ | ファラド | ソシレ | |
Aマイナー | Am | Bm♭5 | C | D | Em | F | G |
Ⅰ~Ⅶ | Ⅰm | Ⅱm♭5 | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴm | Ⅵ | Ⅶ |
CメジャースケールのコードをAから並べ替えただけなんですが
ルートがAに来ているので、Ⅰ~Ⅶに当てはまるコードが変わっていますね。
Cメジャーの時はⅠがCでしたが
今回はルートがAなので、ⅠがAmになっています。
それはそうですよね。
今回は基準がAなんですから、ラドミのコードが一番主役になるはずです。
なので、Aマイナーの場合はトニックコードはAm(Ⅰm)になります。
また、ダイアトニックコードを覚えるときは
数字で読めるようにした方がいいので、今回の場合は
1番目の音から1個飛ばしで並べたコードはマイナーになる
という意味で「いちマイナー」とも読めると良いです。
では、メジャースケールの時のように
トニックの代わりに使えるものは無いかと探してみると…
どうやら、Cが「ド・ミ」が共通なのでトニックとして使えそうです。
Cメジャースケールの時も
Amはトニックの代わりとして使えたので、同じ関係ですね!
そして、Cメジャースケールの時はもう一つトニックがありました。
Ⅲmのコードで、コードとしてはEmでした。
しかし、そのコードは次に出てくる
ドミナントコードに取られてしまいます…
![のりにぃ](https://terakoyanoriny.com/wp-content/uploads/2020/10/96f7b5ee87feee216e431f9c6a475827.png)
その理由は後程!
ということで、マイナーキーのトニックは
ⅠmとⅢだけになります。
では、ドミナントは?
ドミナントは、メジャースケールの時と同じく
5度の音からの動きが欲しいので、Vになります。
ということは、Aマイナーキーなら
Emということになりますね。
でも…Aマイナーには導音が無いんでしたよね。
なので、このVのドミナントからトニックに戻っても
なーんか「終わった感」はしません。仕方ないですね。
最後に、サブドミナントは?
サブドミナントは
トニックとドミナント以外のコードと考えるので
その他すべてということになります。
マイナーのコード進行を聞いてみよう
では、ここで1つ流れを聞いてみましょう。
トニックをT、ドミナントをD、サブドミナントを(SD)と表します。
Am(T)→ Dm(SD)→ Em(D)→ Am(T)
一応、流れている感じはしますかね。
でもやっぱりEmからAmの流れがちょっと微妙なんだよな…
ここで、あのスケール…
トニックに落ち着くために導音を無理やり作り出したいう、あれです。
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